肩甲骨はがし
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肩甲骨はがしとは?
肩甲骨はがしとは、固まってしまった肩甲骨周りの筋肉を元の働きを取り戻していくことを指しています。肩甲骨をはがす手技をすることで、マッサージではほぐすことのできない深部の筋肉、肩甲骨を動かす役割をしている、菱形筋と肩甲挙筋に働きかけることができるのです。肩が上がりにくい肩こりがなかなか取れない方はこの肩甲骨の位置や動きに原因がある可能性があります。一度ご自身でも上下で両方の手で組めるか、肩甲骨の間に指が入るのかを確認してみてください。もしどちら来た方だけや出来ない方には、肩甲骨はがしをやって見る価値はあるかと思います。リモートワークが増えてきて肩や背中、首の症状でお悩みの方が増えてきています。その方々も肩甲骨はがしを行い改善していますので是非ご来院ください。
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肩甲骨まわりが固くなる原因とリスク
肩甲骨まわりが硬くなる原因はいくつか挙げることができますが、最も多いのは姿勢だと言えます。日本人の多くの方はデスクワークや普段の猫背の姿勢から左右に並ぶ肩甲骨が離れてしまう外転と呼ばれる状態になってしまっていることが多いです。肩甲骨が外転してしまうと多くの筋肉の付着部となっている肩甲骨が外側に引っ張られるので当然そこに着く筋肉も引っ張られてしまい常に負担がかかっている状態になってしまう為、肩甲骨まわりが硬くなると言うメカニズムです。肩甲骨の位置異常から肩甲骨まわりが硬くなってしまうと首肩の凝りを感じやすくなってしまったり、脳に行く血液量の低下から頭痛が出やすかったり、四十肩・五十肩と言われる肩関節周囲炎のリスクが高まってしまいます。
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肩甲骨はがしをするメリットとは?
肩甲骨はがしをするメリットは多くあります。原因のところでも挙げた肩甲骨を外転させてしまっている肩甲骨まわりに着いている筋肉を緩めることができます。肩甲骨まわりの筋肉が緩み負担が減ってくると肩甲骨を正しい位置に戻しやすくなるので首肩の症状が改善されていきます。また、肩甲骨は肩を上げる際に一緒に動く肩甲上腕リズムという運動を行っています。肩を動かす際には一定の角度から肩甲骨が一緒に動かないと上がらなくなってしまいすが、肩甲骨はがしで肩甲骨まわりの筋肉を緩めておけばスムーズな肩甲上腕リズムで動かせるので肩関節の可動域も広がります。さらに肩甲骨の周りには褐色脂肪細胞と呼ばれる代謝を上げる細胞が存在しており、肩甲骨はがしではその褐色脂肪細胞も刺激する為、代謝向上にもつながります。
自分でできる肩甲骨はがし
肩甲骨という骨は肩関節を動かす際には必ずと言ってもいいほど運動動作で活動する骨となっています。肩甲骨の動きには肩をすくめる際に働く挙上動作とそこから元の位置に戻す際に働く下制動作、腕を上方に挙げる際に働く上方回旋動作と戻す際に働く下方回旋動作、前ならえをする際に働く外転動作と胸を張るように元に戻す際に働く内転動作といった大きく6つの運動動作があります。これらの運動をストレッチなどに用いること自分自身で簡単な肩甲骨はがしを行うことが出来るようになります。運動動作やストレッチを繰り返し行うことで凝り固まった筋肉は徐々にほぐれていき、その結果血行が促進されることで首肩の凝りが和らぐだけでなく、それらによる関連症状の軽減に関わっていきます。
当院の肩甲骨はがしとは?
肩甲骨はがしはやり方次第ではセルフケアとして自分自身で行っていくことも可能となっています。しかし、個人だけで行っていくには限界があるためより肩甲骨はがしの効果を出すためにはパートナーに行ってもらうのが一番のオススメとなります。肩甲骨はがしは名前の表現から痛みが伴う治療と勘違いされやすいですが実際は痛みはほとんどありません。当院の肩甲骨はがしはいきなり筋肉を強く押したり、肩甲骨の可動域を無理矢理広げたりするような手技は一切行わず、まずは肩甲骨を軽く揺らしたりして肩甲骨周辺の筋肉を緩めてから肩甲骨をはがす手技を行っていくいきます。肩甲骨周りの筋肉の状態は個人差をあり、左右差をあるため、一人一人のお身体に合わせた治療を当院では心掛けおこなっています。