巻き肩


こんなお悩みはありませんか?
首や肩のこり
慢性的な背中の痛み
頭痛
疲労感や集中力の低下
精神的な不調
上記の5つは巻き肩によって起こりやすい症状になります。多くの場合、本人がこの状態を自覚していない為、改善のための対策が遅れがちです。巻き肩が定着し、改善されない状態が長期間放置されると、日常生活における健康問題を引き起こす可能性があります。できるだけ早く改善することをお勧めします。
巻き肩について知っておくべきこと
巻き肩は、正しい姿勢を維持することを難しくさせます。
この状態が長く続くと、首や肩だけでなく、背中や腰、さらには脊椎全体にまで負担がかかり、腰痛や頚椎の不調、椎間板ヘルニアなどのリスクが高まる可能性があります。
また、姿勢の乱れは外見にも影響を与えるため、人によっては自己肯定感が低下し、社会生活の中で不安を感じやすくなる要因となることもあります。
さらに、巻き肩は呼吸機能にも影響を与えます。肩が前方に巻き込まれた姿勢では胸郭の正常な拡張が妨げられ、呼吸が浅くなりがちです。
浅い呼吸は体内への酸素供給を減少させ、脳や筋肉への酸素供給量が不足することで、疲労感や集中力の低下を招く可能性があります。
このように、巻き肩による呼吸の制限は、精神的な不安感やストレスの一因となることもあるため、早めに対処することが大切です。
症状の現れ方は?
巻き肩の状態では、首から肩にかけての筋肉に過度な緊張が生じ、柔軟性が失われやすくなります。
その結果、筋肉が硬くなり、肩こりや首こりといった不調が起こりやすくなります。
さらに、首や肩の筋肉のこわばりが進行すると、頭痛やストレートネックの原因になることもあります。
首から肩にかけての筋肉が硬くなることで血行が悪化し、脳への血流が滞りやすくなります。その影響で、頭痛が起こる可能性が高まり、日常生活に支障をきたすこともあります。
また、巻き肩は頭の位置が前方へずれてしまうため、本来なだらかなカーブを描いている頸椎のラインが失われ、ストレートネックにつながりやすくなります。
その他の原因は?
その他、巻き肩になる要因として、肩周りの筋肉の柔軟性の低下や筋力の弱まりが挙げられます。
身体の背面にある筋肉や腕の筋肉が縮まることも巻き肩に影響を及ぼしますが、身体の前面にある大胸筋や小胸筋といった肩甲骨を動かす筋肉が縮まることも巻き肩に関連するといわれています。
そのため、ご自身の身体のどの筋肉が最も影響しているかを確認することが重要です。
また、筋肉がうまく使われずに筋力が低下し、巻き肩をさらに悪化させている場合もあります。
知らずに筋力が低下している筋肉を適切に鍛え、筋肉の位置を整えてバランスよく使うことで、巻き肩の軽減につながります。
巻き肩を放置するとどうなる?
まず、肩が巻くことで肩から背中の筋肉が常に引き伸ばされた状態になります。
その状態でさらに腕を前に出したり、上に挙げたりすると、筋肉の組織が損傷し痛みが生じることがあります。
また、引き伸ばされている筋肉内の血管が圧迫されることで、十分な血流が保たれなくなります。
その結果、頭痛やめまいを引き起こす可能性も考えられます。
さらに、筋肉が引き伸ばされた状態を放置すると、柔軟性が失われ、将来的に四十肩や五十肩のリスクが高まることがあります。
四十肩・五十肩は自然に軽減することが難しく、短くても半年、長い場合は数年にわたり痛みや可動域の制限と向き合う必要があることが多いです。
当院の施術方法について
巻き肩は、肩が前方に丸まってしまう姿勢の問題であり、長時間の不良姿勢や筋力バランスの乱れが原因となることが多いです。
当院では、巻き肩を軽減するために「肩甲骨はがし」や「猫背矯正」といった施術を行っております。
肩周りや胸の筋肉が緊張していることが多いため、肩甲骨はがしで筋肉をほぐすことは、巻き肩の軽減に効果が期待できます。特に肩甲骨周りや胸筋をほぐすことで、肩が開きやすくなります。
また、巻き肩の方は胸の筋肉が緊張している場合が多いため、胸を開くストレッチも有効です。
例えば、腕を後ろに引いて肩甲骨を寄せるストレッチや、胸を広げるストレッチを取り入れてみてください。
軽減していく上でのポイント
巻き肩を軽減するためには、以下の3つのポイントが重要です。
ストレッチ、筋力向上、そして姿勢の改善です。
まず、ストレッチは、肩が巻く原因となる大胸筋や小胸筋、広背筋などの筋肉が硬くなっている場合に効果的です。これらの筋肉をストレッチすることで、肩周りの動きを改善していきます。
一方で、菱形筋や僧帽筋など背中側の筋肉は、引き伸ばされて弱くなっていることが多いため、これらの筋肉をしっかり働かせてバランスを整えることも大切です。
ストレッチや筋力向上を進めた上で、姿勢のコントロールを行うことで、巻き肩の軽減が期待できます。
日常生活で巻き肩につながる姿勢を続けてしまうと、ケアが追いつかず、軽減までに時間がかかってしまいます。
そのため、できるだけ良い姿勢を意識して過ごすことも重要です。
また、硬くなった筋肉や弱った筋肉の状態で無理に姿勢を正そうとすると、首や腰の筋肉で代償してしまい、痛みの原因になる恐れがあります。
必ず段階を踏んでケアを進めていくことをおすすめします。